プロローグ
愛乙女★DOLLちゃん達も少しづつ、夢へのステージを駆け上がってる。
いろんなお客さんが増えた。
ハゲも、チビも、デブも、糞ガキも、おっさんも、金持ちも、元ヤンキーも、トップに立ちたい人間も、女性も、女ヲタも、怪我人も、いじめられっ子も、いじめっ子も、地蔵も、権利主張者も、自己都合主義者も。
中には現役アイドルだって観覧に来る。(アンタの方が成功してるつうのwww)
多種多様。
いろんな人間が集まり、AJは一大勢力へと変化を遂げた。
チェキ撮影の実質的な値上げは、彼女たちの価値の上昇を意味している。
今までの倍の値段を取らないと、物販時に客を捌けないという運営の話はごもっとも。
それでも会いたいファンはその金額を払うし、払えないならフェードアウトするだろう。
そこはそれぞれの価値観。
「来てくれてありがとう」
その言葉が聞きたくて。
「今日もありがとう」
その言葉も聞きたくて。
お財布と相談。
前みたいに気軽に行けないよ。
なんて頭の中で計算したりして、食生活で節約して。
毎日働いて、お金稼いで。
実家暮らしでもするか?(嫌だなあ・・・)
貯金でもすれば、将来少しは苦労しなくても済んだりしなかったりw
彼女たちへの関心も少しずつ薄れていった2013年上半期。
薄れゆく関心の中で起きた出来事。
連動して起きた精神の変化。
機にしてどうしようもない現実。
この歳になると*1
どうしたらヲタクを辞められるか。
が最大のテーマになったりする。
辞めるには自分の意志に他ならないのだけど。
なんらかのきっかけが必要だったり。
現場にいるヲタ仲間たちだけが心の友である現実だったり。
別の熱くこみ上げてくるシンパシーが重力並みに必要だったり。*2
人生を共に歩んでくれる女性をみつけることだったり。
アイドル現場で絶望を味わったり。
要は自分の意志が弱いの。
精神が幼いの。
何かのせいにしなきゃ捨てられなかった。そんな日々だった。